
カーシェアの仕組みが多様化しています。
- タイムズカーシェアやカレコなどが提供するカーシェア
- 個人間でシェアするエニカやdカーシェア
- 自動車会社が提供するカーシェア
たとえば、カーシェア最大手のタイムズカーシェアは、自動車1台あたり月1.6万円の利益を上げる仕組みづくりに成功しています。
カーシェアは車を所有することに比べて圧倒的に費用を安く抑えることができるので、何か特別な仕組みがあるようにも思えてしまいますが、単純な仕組みによって成り立っています。
それぞれがどのような仕組みになっていて、どのような収益構造になっているかを丁寧に解説していきます。
1.カーシェアの基本的な仕組み
カーシェアの詳しい説明については、こちらのページを参照ください。
このページでは、カーシェアの仕組みに特化して説明をしていきます。
1-1.事業者が提供するカーシェアの仕組み
タイムズカーシェアやカレコのような事業者のカーシェアは、カーシェア会社が駐車場(ステーション)で管理している車を、スマートフォンなどによって予約し、時間になったら借りるという仕組みです。
カーシェア事業者は、主に車両代・駐車場代等を負担する代わりに不特定多数の利用者から15分あたり200円の料金を取る仕組みでビジネスとして成り立っています。
タイムズカーシェアの場合は、駐車場代が自社の駐車場の空きスペースを利用しているため、この仕組みによって1台あたり1.6万円もの利益を出しています。
1-2.個人間カーシェアの仕組み
エニカ(Anyca)などの個人間カーシェアサービスは、以下のように車を所有するオーナーが、各ユーザーに対してシェアする仕組みです。エニカは車の提供をすることなく、ITの仕組みを車のオーナーとユーザーに提供することで手数料を取っています。
いずれはエニカのようにITを活用したマッチングにより、みんながオーナーであり、ユーザーであるような車の共同所有の仕組みも出てくるかもしれません。
1-3.自動車会社が提供するカーシェアの仕組み
自動車会社が提供するカーシェアは、今のところ自社のブランドに乗るきっかけとして使って欲しいから気軽に乗ることが出来る仕組みを整えただけという印象です。
料金は安く抑えられていますが、ユーザーにとって便利な仕組みというわけではありません。
日産のカーシェア「e-シェアモビ」の評判はこちらをご覧ください。
2.カーシェアの儲けの仕組み(カラクリ)を徹底解剖
2-1.事業者が提供するカーシェアの儲けの仕組み
事業者がカーシェアで利益を最大化するためには、仕入れ(自動車か駐車場代)の金額を抑える以外にありません。15分200円という相場が出来てしまっているので、外車などに特化して高級路線で事業を行う以外は料金を高くすることは難しいでしょう。
ほかに、オリックスカーシェアのようにパック料金によって使わない時間を減らす仕組みによって収益性を高めているモデルもあります。
2-2.個人間カーシェアの儲かる仕組み
個人間カーシェアのプラットフォームが利益を最大化する方法は、利用者を圧倒的に増やしてインフラとなることです。
はじめのうちはシステムへの投資が利益を圧迫するのでなかなか利益が出にくいはずですが、一度仕組みを構築してしまえば、利用者が増えて損益分岐点を越えたら後は利益がストックしていくでしょう。
一方で、今の時点でカーシェアのオーナーは月々3万円程度であれば儲けることが出来る仕組みになっていますので、興味がある方は収入アップの方法をご覧ください。
2-3.自動車会社が提供するカーシェアの儲けの仕組み
自動車会社は自社の車を宣伝するマーケティングの一環としてカーシェアを活用しているので、1台でも車を買う人がいればペイするという試算をしているはずです。
とはいえ、自動車メーカーは自社の自動車をほぼ元値同然で仕入れることが出来る上、たくさんの販売店を抱えているので駐車場代もただ同然で利用することが出来ます。自動車を販売することと比べると利益の幅が非常に少ないため、舵を切る会社は少ないと思いますが。
3.【まとめ】カーシェアの仕組み
カーシェアの仕組みを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
カーシェアは自動車という高額な商品と駐車場代金の費用を分け合う仕組みです。
これまでは稼働率が4%にもかかわらず、「無いと不安」、「周囲の人がみんなもっているから」という理由だけで所有されてきましたが、現代では若者を中心にシェアする文化が根付いているため、コスパの悪い買い物は控える傾向があります。
カーシェアの仕組みを知ることで、カーシェアをもっと利用する方が増えればと思い、この記事を書きました。
是非ともカーシェアの魅力を知っていただくためにも、無料のキャンペーンなどを活用して使っていただければと思います。
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