
※2020年4月30日更新
車を手放すかどうか検討するにあたって気になるのは『金銭的メリット』と『どの程度不便になるか、生活が変わるのか』という2点です。
特に東京都内は駐車場代など車の維持費が高いので、『車を手放すかどうか迷う』という方が多いのではないでしょうか?
地方在住の方は、車を持っていないということ自体がデメリット、という方も少なくないと思います。
私自身、地方・都内でカーライフを送ってきましたが、「駐車場代が高すぎる」という理由で車を手放すかどうか悩みに悩みました。
最終的に車を手放すことになり、幸いにも、現在も車を楽しむ生活を続けることが出来ています。
この記事は、『車は必要』、『車のある生活の方が絶対便利・豊か』というスタンスで書いています。
というのも、私たち編集部だけでなく、都内在住の男女150名にアンケートを行った結果、「車は不要」と回答した人は全体の20%以下だったからです。
実際に、車を利用したほうが圧倒的に便利ですよね。それは、車を所有している方だからこそ分かっていただけると思います。
例えば、デートの幅が広がったり、ゴルフに行く際に車を出せたり、海やキャンプに行きやすかったり・・・など、車があることで生活は豊かになります。
この記事を読めば、車を手放すべきかどうかや、車を手放すにあたって後悔しない方法が分かります。
この記事でわかること
- 車を焦って手放すのはNG
- 車が本当に必要か検証するためにカーシェアを利用
- 車を貸すことで収入を得ることも出来る
1.結論:焦って車を手放すのはやめましょう
1-1.車を手放したくなるタイミング
車を手放すことを考えるきっかけは、大きく以下の3つに分類されます。
- 車検や保険の更新タイミング(買い替えのとき)
- 子供の入学や卒業など、ライフイベントと重なった時
- 家計見直しのタイミング
正直、車はお金がかかりますし、家計を圧迫します。これは紛れもない事実です。車を手放す方のほとんどが、金銭的なデメリットから手放したいと考えています。
とはいえ、『車検が迫っていてすぐに決断しなければいけない!』という方を除いて、しっかりと検討せず、焦って車を手放すということはやめておきましょう。
昔に比べて車を手放しやすくなったとはいえ、まず検討すべきことは、車が本当に必要かどうか?ということです。
簡単に確認できるチェックリストを用意しましたので、見ていきましょう。
1-2.車を手放す前に確認すべき5つのチェックリスト
車を手放す前に確認すべきチェックリストを用意しました。
- 車にかかっている費用は月々いくらですか?
- 車を使用する頻度は?
- これから車を利用する頻度は増えますか?
- 自宅周りの交通の便の状況は?
- 愛車を手放す覚悟はありますか?
車にかかっている費用は月々いくらですか?
車に月々どの程度の費用がかかっているのか、ざっくりでいいので、計算をしてみてください。
都内で車を維持する費用は月々5~9万円程度が相場になります。
平均の内訳(イメージ)
車の購入費:100~200万円(7年ローンで月1.5~2.5万円程度)
駐車場代:3万円(都内平均)
自動車保険・税金など:5,000円~
その他(ガソリン代やオイル交換、高速料金など):月7,000円~
都内でマイカーを持っている20~40代の男女50名にアンケートを実施しましたが、車の維持費は月々8.2万円という結果になりました。
収入と比較してほとんど費用がかかっていない、困っていない、という場合は車を手放さないほうがいいでしょう。
車を使用する頻度は?
車の稼働率は3~4%程度という調査もあるように、実は車を使用する頻度は高くないという方も多いです。
どのようなタイミングで車を必要とするのでしょうか?免許を持っている50名の男女にアンケートを実施しました。
「車が必要になる時はどのタイミングですか?」
- コストコやイケアなどへの買い物:35人
- 子供の送り迎え(塾や病院):15人
- ゴルフ場への移動:6人
- 江ノ島などへの観光・ドライブデート:12人
※都内在住20~40代男女、50名(複数選択可)
アンケート結果を見てみると、日常的な利用シーンを上げた人(子供の送り迎え)は15名ほどで、多くの方は月に1~2回程度発生するのイベントでの利用するという結果になりました。
週に4日以上車を利用する場合は、中古車を購入してローンを減らすなどして、車を手放さないほうがいいでしょう。
一般的には、費用と使用頻度で車を手放すかどうか判断する人が多いですが、残り3つを確認しておくことで、より後悔しなくて済むはずですので見ていきましょう。
これから車を利用する頻度は増えますか?
これから車を利用する頻度が増えることが無いか、確認しておきましょう。
たとえば、子供が小学校に入って野球・サッカーなどのクラブチームに所属したり、介護が必要にりそうな家族がいるなど、定期的に車が必要になることを洗い出しておきます。
できれば、家族で話し合ってみてください。手放すことになる時にも、家族の同意が得やすくなります。
もし仮に、今の利用頻度が少なく、将来的にも増えなさそうであれば、手放すことを検討したほうがいいでしょう。
自宅周りの交通の便の状況は?
自宅周りの交通の便はどうでしょうか?車が無い場合に、近所にカーシェアのステーションや、公共の交通機関は整っていますか?
もし孤立したような場所にある場合は、車が無いことで相当不便になりますので、車を手放さないことをおすすめします。
愛車を手放す覚悟はありますか?
最後に、これは気持ちの問題ですが、愛車を手放す覚悟が無いときはいくら金欠とはいえ、やめておきましょう。
私もそうでしたが、『今だ!』というタイミングが来るまでに、手放しても問題ない状況を作っていくことが重要です。
この記事では、手放す準備の手順も紹介していますので、最後まで読んでいただけると幸いです。
2.車を手放すメリット
車を手放すメリットを紹介していきますが、大きなメリットは以下の2つに集約されるでしょう。
- 月3~10万円程度の節約になる
- マイカーが無い生活になる
それぞれについて、見ていきます。
2-1.車を手放すメリット①:月3~10万円程度の節約
車を手放した方が節約になります。恐らく、このページを見ていただいている方のほとんどが、節約をしたいと考えているでしょう。
- 車の購入費
- 駐車場代
- 自動車保険・税金など
- その他(ガソリン代やオイル交換、高速料金など)
これらの費用がかからないだけで、ざっくりと月3万円~10万円程度、趣味や自己投資など車以外に使えるお金、貯蓄が増えます。
ほとんどの節約本に書いてあることですが、金銭的なメリットを最重要視している方は、間違い無い戦略なので、車を手放すことを検討すべきです。
2-2.車を手放すメリット②:マイカーが無い生活になる
マイカーを手放すと、生活が変わります。むしろ、変わらない人は早く手放したほうがいいでしょう。
例えば、ちょっとした送り迎えやスーパーへの行き来、交通の便が悪い住宅街の移動などで車を利用していた方は間違いなく不便になります。
逆に、車を手放すことによって電車やバス、タクシーなどの公共交通機関を使う機会が増えるので行動範囲が広がります。
また、煩わしい車検や保険の手続きが不要になるといったメリットもあります。
良くも悪くもライフスタイルが変わるため、しっかりとデメリットを認識しておく必要があります。
3.要確認!車を手放すデメリット
車を手放すデメリットを紹介していきますが、2つに集約されるでしょう。
- 不便になる
- 愛車との別れが悲しい
3-1.車を手放すデメリット①:不便になる
不便さは人によって異なりますが、例えば、以下のような状況が多いでしょう。
- いざとなった時の移動手段が無くなってしまう
- 荷物を運んだり、ゴルフに行くときに不便
これまでは、車を手放すことで金銭的なメリットを得る反面、便利さはある程度我慢しなければなりませんでした。
しかし、現在はカーシェアの普及によって、車を所有していなくても好きなときに好きな時間だけ車を利用することが出来ます。
レンタカーと何が違うの?という方もいると思いますが、カーシェアはアプリで予約して近くのステーション(駐車場)に行くだけで利用することが出来ます。
平均で15分200円程度で利用することが出来るので、登録しておくことをおすすめします。
例えばカレコでは、以下のようなメリットがあります。
- 圧倒的な安さ(6時間までは距離料金が無料、平日は特に安い)
- プリウスやレクサス、アクアやベンツ等と幅広く車種No.1
- 15分120円~車を借りることが出来る
本当にカーシェアで料金が安くなるの?という方は、車を手放す前にカーシェアを利用してみてください。
カレコ公式ホームページ
カレコについて詳細に解説した記事もありますので、利用を検討されている方は是非見てみてくださいね!
3-2.車を手放すデメリット②:愛車との別れが悲しい
多くの方(特に男性)があげるデメリットは、『愛車との別れが悲しい』です。
生活の一部としてともに人生を歩んだ愛車と別れるのは悲しいものです。私もそうだったので、その気持ちがよく分かります。
4年間お世話になった車を売る前に、写真を死ぬほど撮りました。
何を優先すべきかで判断する際に、やはり愛車との別れを乗り越えられるかを真剣に検討しておく必要があるでしょう。
4.車を手放す全手順
ここまでの記事を見てきて、それでもやはり車を手放したいという方にとってベストな手順を4STEPで紹介していきます。
- 5つのチェックリスト(先ほど紹介)を確認する
- 車を売るといくらになるのか確かめる
- カーシェアに登録してから様子を見る
- 特に問題なければ、売る
4-1.車を手放す全手順①:5つの項目を確認
先ほど紹介した、以下のチェック項目を確認しておきましょう。
- 車にかかっている費用は月々いくらですか?
- 車を使用する頻度は?
- これから車を利用する頻度は増えますか?
- 自宅周りの交通の便の状況は?
- 愛車を手放す覚悟はありますか?
特に車を手放しても問題なさそうであれば、次のステップです。
4-2.車を手放す全手順②:車を売るといくらになるか確認する
まず、一括査定とかを利用しないほうが良いです。
あくまでマイカーがいくらになるのかを知ることが出来ればいいだけですので、一括査定でジャンジャン電話がかかってくるような事態は避けましょう。
おすすめしたいのは、最近よく見かける『ユーカーパック』という車の買い取り査定サービスです。
ユーカーパックは、たくさんの買い取り業者と接する必要がないため、営業電話が来ることなく、個人情報が漏れてしまうこともありません。
とりあえず見積もりをしておくことで、どの程度の現金が入ってくるかを確認しておきましょう。
ユーカーパック公式HP:
※リクルートや楽天などが展開する一括査定はじゃんじゃん電話がかかってきますのでおすすめできません。
詳しくは、「ユーカーパックは利用すべき?公式にはない口コミと実体験を紹介【2020年】」を参考にしてください。
同サイトで公開させていただいている『2020年おすすめ車一括査定TOP3はこれだ!高く売りたい人必見のランキング』もおすすめです。
4-3.車を手放す全手順③:カーシェアに登録して様子見
車がいくらで売れそうか分かったら、カーシェアで生活が出来るかを試してみましょう。
都内や、地方都市の中心部に住んでいる場合、カーシェアは十分にマイカーの代わりになります。
実際に、私もカーシェアで生活が出来ているので自信を持っておすすめできますが、マイカーを手放しても不便にならないかどうか検討するために、1ヶ月でいいので登録してみてください。
基本的にキャンペーンを行っているので、初期費用や月額料金はかからず、使った分だけ払えば良いので、あなたにあったカーシェアを探してみてください。
4-4.車を手放す全手順③:特に問題なければ車を売る
車の査定が済んで、カーシェアを利用してみて、特に生活に支障がなさそうであれば、車を売ってしまいましょう。
車は所有する時代ではなくなりました。賢くシェアを活用することで、一回当たりの料金は高く見えても年間トータルで見ると50万円以上の節約になっていることがほとんどです。
たとえば、週1回程度、土日に利用するだけの方を想定したシミュレーションをしてみます。
週1回、土日利用(6時間程度)
※カレコを利用
・利用料金:6時間パック=3,800円
・月会費=980円(利用料金に含めることが出来る)
月会費980円+利用料金3,800円×4回-月会費(利用料分)980円
=15,200円
※マイカーの場合は6-7万円相当
料金は最低でも4万円以上節約できる計算になります。浮いたお金を貯金や趣味などに使ってみてください。
車を売る際には、数十万円でも高く売りましょう!
車を売るときにこれだけ見れば全部OKという査定士直伝の記事を用意していますので、是非参考にしてください。
『プロ直伝!車を37万円高く売る裏ワザ~書類手続きまで全てわかる完全マニュアル』
5.まとめ:車を手放す前に確認すべきメリット・全注意点
車を手放す前に確認すべきメリットや注意点を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
タイムズカーシェアの利用者が100万人を突破したというニュースもあったように、というニュースもあったように、以前に比べて車を持たなくていいという方は増えています。
とはいえ、焦った判断は厳禁です。無くなっても困らないかを確認して、納得した上で車を手放しましょう。